「三種類の人生」(3ヨハネ12節) ( 8.13/2023 )
「デメテリオについては、すべての人たちが、また真理そのものが証ししています。私たちも証しします。」(12節)

ヨハネ15章15節に「わたしはあなたがたを友と呼びました。父から聞いたことをすべて、あなたがたに知らせたからです。」とあります。主は父なる神の右の座で友である私たちのためにとりなしてくださっています。私たちは主にとってどんな友なのでしょうか。主、すなわち真理に関わる三種類の人生がこの手紙に表れています。

1.ガイオ(真理よりは人が証しする人)

彼は福音のために何も持たされることなく旅をしている人々を受け入れる人でした。真理のうちに歩む(3節)愛の人(6節)であり、真理のために働く同労者(8節)、神から出た者、すなわちヨハネの福音書風に表現しますと新しく生まれ新しい生き方をしていました。

2.ディオテレペス(真理を知らない人)

彼は使徒ヨハネも、福音のために追い出され旅をしている人々も受け入れることを拒むそんな人物でした。彼は神を見たことがない人(11節)真理を知らない人でした。

3.デメテリオ(人だけでなく真理そのものが証しする人)

デメテリオについては真理そのものが証ししていました(12節)。真理によって証しされる人であったということです。
主によって証しされる人と言えば、ヨブがいます。「主はサタンに言われた。『おまえは、わたしのしもべヨブに心を留めたか。彼のように、誠実で直ぐな心を持ち、神を恐れて悪から遠ざかっている者は、地上には一人もいない。』」(ヨブ記1章8節)

第二には、人はそれぞれ全然違った人生を証ししています。まとっている洋服一枚がその人を証ししますようにデメテリオは主と同じ生き様をしていたと思われます。(主イエス様と同じ印象を与えていたのでは。)

第三には聖書を読んだことのあるすべての人と同様に彼は真理(主)から友と証されている人でした。ヨハネ15章15節に「わたしはもう、あなたがたをしもべとは呼びません。しもべなら主人のしていることを知らないからです。わたしはあなたがたを友と呼びました。父から聞いたことをすべて、あなたがたに知らせたからです。」とあります。デメテリオは主人のしていることを知らされた友であり、友の中でもヨハネの福音書19章30節の十字架上の主イエス様の言葉「完了した」を知っている友でした。サタンとの戦いに終止符を打たれたお方は主です。

人でなく真理によって証ししていただけるデメテリオのような生活は、自分の努力や熱心によったのではなく十字架上の主イエス様のみわざを知るところから始まったのではないでしょうか。「完了した」主の御業を、みことばに従うごとに真理が証ししてくださっているのです。

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