![]() |
『河を渡れ』(創世記11章31節〜12章4節) ( 4.28/2025 ) |
「あなたは祝福となりなさい」(創世記12章2節) 序.進級おめでとうございます。今日は、神さまの祝福の人生を歩む秘訣を学びましょう。 1.出て来なさい (11章31節) 今日の主人公アブラ(ハ)ム一家は最初ウルに住んでいました。ウルは豊かでしたが偶像の町。偶像の陰に隠れているのは人間の欲。道徳的にも堕落していました。父テラは「さすらいのアラム人でした」と書かれています(申命記26:5)。「さすらいの」…「滅びようとする、逸脱した」という意味です。神さまから離れた人間は迷い子です。何を目的として良いのか、何が本当は正しいのかわからないために、どこに力を入れて良いのかがわかりません。目の前のことに追われています。それは疲れます。神さまはそんな私たちに「そこから出て来なさい」と呼ばれます。「すべて疲れた人・・・はわたしのもとに来なさい」(マタイ11:28)父テラとアブラムはウルを出ました。家族の死によって何か考えたのかもしれません。しかし、テラはハランで足を止めました。 2.父の家を離れ、河を渡りなさい (12章1節) 父は旅に疲れたのか。痩せた荒野カナンに行きたくなくなったのか。ハランで安定した生活に落ち着いてしまいました。多くの人は神を求め、真の安息を求めながらも、足を止めてしまいます。しかし、そこは滅びゆく地点です。神さまはアブラムに言われました。「あなたは、父の家を離れて、わたしが示す地に行きなさい」。そこに大きな大河が立ちはだかっていました。しかし、アブラムは神の約束に信頼して、大河を越えました。大河の向こうの町ハランは後にバビロンに滅ぼされました。 3.祝福となりなさい アブラムは父を離れました。人からは「親不孝」と言われ、「こんな良いところを捨ててなぜあんな荒野に?」バカにされたでしょう。しかし、神の言葉に従いました。アブラムは神の救いの約束を受け継ぐ民の始めとなりました。神の友と呼ばれました。 結.「そこから出て来なさい」 居心地の良い、これまでと同じところは安心です。しかし、きよさがなく、正しさがなく、平安がなく、ゴールが見えません。神さまは私たちにも「神を知らない世界から出て、わたしを知りなさい」と招かれます。私達も神さまの真実な約束を信じて、神さまに一歩を踏み出しましょう。神さまは決して裏切りません。「世と世の欲とは過ぎ去ります。しかし、神のみこころを行う者は永遠に生き続けます」(第一ヨハネ2章17節) (説教;田代美雪牧師) |
|
|
TOP |