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「ぼくの罪だよ」(ローマ8章3節) ( 10.12/2025 ) |
「肉によって弱くなったため、律法にできなくなったことを、神はしてくださいました。神はご自分の御子を、罪深い肉と同じような形で、罪のきよめのために遣わし、肉において罪を処罰されたのです。」(3節) 'The written law was made weak by the power of sin. But God did what the written law could not do. He made his Son to be like those who live under the power of sin. God sent him to be an offering for sin. Jesus suffered God’s judgment against our sin.`(Romans 8:3) ロシアの作家トルストイの民話に(こんな不思議なことあるのか)と思わされるものがあります。しかし神は同様のことを私たちの人生に計画されています。 1.トルストイの民話の世界 ある日、仲良しのお隣の家に自分の鶏が垣根を越えて飛んで行ってしまいました。卵を毎日期待していたお嫁さんは隣の家で自分の鶏が卵を産んでしまったのではないかと思い捜しに行きます。ところが、お隣の家では自分の鶏が生んだ卵以外は集めたりしない、すなわち隣の家にまで卵を集めに行かないと答え卵を失ってしまいます。この飼い主の家にもお隣にもたくさん鶏が飼ってあったのでどれがその逃げた鶏の産んだ卵か見分けがつかなかったのだと思うのですが、この事件をきっかけにこの両家は険悪な仲になります。そして、この事件が村全体を焼いてしまう事件に発展するのです。しかし、この事件の原因を目撃した鶏を失った家の主人は犯人(鶏が逃げて行った先の家のご主人)について訴えることをせず口をつぐむのです。(「トルストイ民話集 火を粗末にすると-消えなくなる」 岩波文庫より) 2.神による罪の赦しの世界(ローマ8章3節) 「肉によって弱くなったため、律法にできなくなったことを、神はしてくださいました。神はご自分の御子を、罪深い肉と同じような形で、罪のきよめのために遣わし、肉において罪を処罰されたのです。」 3.あなたを生かすお方(イザヤ43章25節) 「わたし、このわたしは、わたし自身のために あなたの背きの罪を拭い去り、もうあなたの罪を思い出さない。」 どうして自分の家をそして村全体を焼いてしまった犯人を赦したのか、その点についてトルストイは語っていません。けれども犯人を目撃したイワンに「それは僕の罪だよ」と告白させています。彼は生きておられる神を知っていました。聖書には私たちの罪を知った上でその罪の解決を主イエス様の十字架によって与え赦してくださる神の姿が証しされています。トルストイのこの民話では、火事の後、鶏を失った一家と鶏が逃げ込んできた家の一家が和解して互いに助け合い仲良く過ごすようになったという不思議な結末になっています。神は生きておられるのです。どこかに隣人を赦せないで苦しんでいる方はおられないでしょうか。その方にとっても神の御思いとみわざは今日も起こるのです。 「ろうそく」というトルストイの民話には神に目を上げることができず、悔い改めることができずに酒で死んでしまう管理人が登場します。一方、ろうそくの火を見つめ続けて生きる農夫も登場します。彼は意地悪な管理人に勝ちました。聖書のみことばを信じ聖霊とのお交わりを一番の楽しみに致しましょう(エペソ5章18節)。 |
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